出産祝いのお返しのマナーについて
内祝いの時期について
出産祝いをいただいた人へのお礼は、生後1か月のお宮参りの前後に内祝いとして贈ります。
内祝いの金額について
金額は、それぞれもらったお祝いの半額程度としても、もらったお祝いの多少にかかわらず一律同じものとしても、どちらでも構いません。
職場の同僚への金額について
または、上司など目上の人にはいただいた額の3分の1程度、後輩には半分よりやや多めにするなど、ケースバイケースで使い分けてください。
相手がまだ独身の場合には、その人の結婚祝いに額を上乗せするという方法もあります。
会社からお祝いをもらった場合は、お返しは不要ですが、「○○一同」などの形で個人から金銭が出ている場合は、お菓子のようなものでも構わないのでお返しをします。
内祝いにおすすめな品物について
昔は、内祝いとして、紅白もちや赤飯、千歳飴、かつお節、紅白の砂糖などを送りましたが、現在ではいくつあっても困らないような実用品を選ぶことが多くなっています。
例えば、毛布、シーツなどの寝具、タオルセット、石鹸など。
ほかに、調味料、コーヒー、砂糖などのセットなどもいいでしょう。
場合によっては、タオルセットにかつお節をつけるなど、組み合わせて贈ることもあります。
☆内祝いの品を宅配する場合
正式には持参するのが原則ですが、現在では、仲人や特に世話になった人以外には託送でも構いません。デパートなどからの直送も可。
デパートなどから宅配する場合は、内祝いを送ったことをお知らせする手紙を、品物が届く前に着くように出します。
その際、「いただいたお祝いの品といっしょに写る赤ちゃんのスナップ写真」を同封し、近況を書き添えたりすれば、感謝と喜びの気持ちがより一層伝わるはずです。
のしの書き方について
水引:紅白の蝶結び
のし:あり
表書き/上書き:「内祝」
表書き/姓名:子どもの名前で(読みにくい場合はふりがなもつける)
内祝いに添える手紙の文例について
拝復 お祝いありがとうございました。
届いてすぐ包装紙をあけたとき、思わず「かわいい」と叫んでしまいました。早智子さんらしいセンスの良さに、自分では選べないデザインだとあらためて感謝いたしました。おかげさまで、長女の萌は順調に成長しています。私のからだも、やや太ったまま元にもどらないのが心配なくらいで、すっかり回復しました。
いまは家の中が動物園状態なので、ご招待するのもはばかれますが、落ち着きましたら、お声をかけさせていただきますので、ぜひ萌の顔を見にお運びください。
別便でささやかな内祝いの品をお送りいたしましたので、ご笑納ください。
まずは、お礼とお知らせまで。
お礼のメッセージの文例について
お祝いとお手紙ありがとう。すごく嬉しかったです。
日ごとに愛おしさが増して、私もママになったのだと実感します。初めての出産で、今は毎日を慌ただしく過ごしていますが、先輩ママのあなたのアドバイスが役立っています。これからも色々と教えてくださいね。頼りにしています。
いただいたお祝い、主人と相談して、あなたのご好意に添えるものを買わせていただくつもりです。本当にありがとう。
ぜひ、我が子の顔を見に来てください。会えるのを楽しみにしながら、お待ちしております。
まずは、書中にてお礼申し上げます。
「贈答のルールとお金の事典」より
「贈り物とお返しのマナー事典」より
「冠婚葬祭実例大事典」より